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先行き不透明   匿名 男性 65才
 イベントの最中、ガツンと来た。立っていられず四つんばいになり、テントから出て店へ駆け込んだ。4本のショーケースが目茶目茶になり足の踏み場もない。部屋のロッカーも倒れ散乱し、真っ暗な中、車のキーを探すがなかなか見つからない。

 茶タロウ(愛犬)の名前を呼ぶ。無事でいてくれ・・・。ようやく出てきた。慌てて抱きかかえ自宅へ急ぐ。玄関の戸が飛び、食器棚、タンスも倒れ食器が散乱。壁が落ち、手の付けようがない。呆然となる。

 息子夫婦と義弟が駆けつけて4人で倒れたタンスを起こし、散乱したものを片付け始めた。夜は避難所で毛布にくるまって休んだ。

 二日目からようやく店の片付けに入る。ウインドガラスにブルーシートを張り、画像処理用のコンピューターの作動確認、プリンターの確認。ようやく作動可能だったので三日目より営業開始のめどがついた。

 これからどうしようか、店舗半壊、自宅半壊。

 あれから10ヶ月、ようやく自宅修理は完了したが、店の復旧は未定。借家のため支援が受けられず先行き不透明の状態。



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